風の記憶 — 七曲

大井川上空を飛行中、追い風に流されて方向感覚を失い、予定していた帰還ルートを外れてしまった。
川幅は広く、行く先は見えず、目の前に現れた塩郷ダムはまるで行き止まりの壁のように迫ってきた。

高度はすでに低く、戻ることも難しい。
川へ落ちるか、それとも未知の着陸地点を探すか。

この作品は、その極限の判断と、生還への一瞬の意志を描いた記録である。

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