2023年、東北ツアー初日。
栃木県・大平山。
狭いテイクオフで、いつものようにラインを直し、ハーネスを付け直し、飛び立った直後――
私は、バックルを閉め忘れていたことに気づきました。
次の瞬間、空中で万歳するように身体を投げ出し、約10メートル下へ飛び降りました。
もし、あと1秒遅れていたら。
もし、高度がもう少し上がっていたら。
今、ここにはいなかったと思います。
圧迫骨折。
2か月の入院。
それでも、不思議なことに、私は空を憎めませんでした。
空を飛ぶことは、自由ではなく、
自然との「交渉」だったのだと思います。
だから今は、飛ぶ代わりに描いています。
光。
風。
高度感。
生と恐怖が隣り合う、あの静かな感覚を。
この動画は、その記憶の断片です。
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